ブログ 1日中、山道。

旧中山道を歩いています。

熊谷宿 その16

真っ直ぐな旧道を進むと、ものスゴく水が澄んだ小川!
思わず「春の小川」を口ずさみたくなるような清流。
何と!「『県の魚』ムサシトミヨの棲む郷土」ここが元荒川ムサシトミヨ生息地。
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「武蔵富魚」という名の通り、以前は旧武蔵国の埼玉・東京に分布していたのですが、
今では世界で熊谷市にしか生息していないという絶滅危惧種です。
それだけ川の水が汚れてしまったということなんですね。
平成3年(1991)に県の天然記念物に指定されました。

それにしても、何で?この川の水はこんなにキレイなんだろう?と思ったら、
上流の熊谷市ムサシトミヨ保護センターからポンプで汲み上げられた地下水を
流しているんだって!(◎o◎)
東京オリンピックの建設ラッシュで荒川の土砂が大量に採取されたため、
荒川の河床が低下してしまい、豊富に湧き出ていた地下水が枯れてしまったそうです。
もう自然の中でムサシトミヨは生きて行けないのか?
関係者のみなさんの情熱には頭が下がります。
さすが、あついぞ!熊谷!